ごめんねジュビリー

鉄は熱いうちに打て

世界の「はて」を目指すとき、「そこ」にはなにが待ってるの ? − 舞台「半神」

ゴムマリの風が吹いた。さあ、らせんの謎の答えに至ろう。このバスタブから出て、そして声を聞くんだ。人間のリズム、それはにぶんのいち。

ねえ、孤独って、だれのもの?

 

今日は暑かったですね。TOKIOは35度。35度の霊圧はずっしりと重く、護廷十三隊の隊長クラスの重みをわたしの身体にぶつけてきました。ヤベ〜な日本の夏。わたしもやりたいな卍解*1というわけで、舞台「半神」を観劇しました。

 

www.hanshin-stage.jp

 

STORY

結合性双生児の姉・シュラ(桜井玲香)と妹・マリア(藤間爽子)は9歳と11ヶ月。ふたりの体はくっついていて、なにをするにも一緒。マリアは美しく、シュラは「きたない」。けれど、シュラはかしこく、そんな彼女に「世界」を教えようと両親が雇った低血圧の先生(太田基裕)とともに彼の祖父である低血圧の数学者が解いたという螺旋(らせん)方程式の謎に挑む。

その方程式とは「1/2+1/2=2/4」

この割り切れない「螺旋方程式」の、「シャムの双子」の抱えるなぞをめぐって、世界の「はて」を知る化物たちも動き出すーーーーー

 

「外の世界を教えるんですね!」

「いいえ、この家の中だけ」

「彼女たちが“不幸”を知ることのないように」

「先生、わたし、不幸っていうのがどんなのか分かってきたわ!」

「わたし知ってる!孤独って、素敵なんでしょ?」

わたし、愛されたいーーー

ーーー先生は、わたしとマリア、どっちが生き残ったらうれしいの?

 

ZACCAN

 孤独の「はて」には独りでしか立てない

 

どのセリフも、動きも、逃してはならぬ!と喰らいつく気持ちで観劇しました。セリフの雨、霰、渦、そう、渦(うず)!そのうずに吸い込まれ、自分の感受性がらせんを描くとき、わたしは世界の果てとは孤独であり、そこが人間の生まれたところである、と痛感いたしました。

混沌、カオス、笑い、激情、劇場ーーーーー

身体で「鳴る」、演者の方たちの「激情」にやられました、完敗といった感じです。

演劇のもつ身体への渇望を強く感じたのは「悪童日記*2」だったのですが、この作品はその特性(身体性)を強く意識することがコンセプトっぽかった。今回は舞台装置としての「身体性」をかなり感じました。みなさん、め〜〜〜っちゃ動いてらした!

 

言葉遊びとファンタジーにもまれる感覚が心地よかったです。先生とおじいちゃん、弟である低血圧の数学者と兄である高血圧の医師、ボケた老人とらせんの謎、化け物と生徒たち、ジョーカーと教師。ピングドラムを思い出した。わたしたち、何者になれる?孤独のはてから、愛されたい欲望を抱えて、シュラは夜汽車に乗った。でも、彼女は愛することも知っていた。だからこそ、マリアのことが憎かった。らせんの謎を解いて、彼女は自分と、そしてもうひとりの自分<マリア>と向き合った。「あんたに心をあげるわ」。シュラもマリアも夜汽車に乗った。ぼくたち、どこまでもいこうねえ。ふたりはふたりではいられないと知って、人間になったんだ。孤独はシュラがもっている。だからわたしたちは、マリアがもつ<音>を未だ知らない。

 

・DÉ DÉ MOUSE氏の音楽がSUKI

無機のらせんを駆け上がる、はてまで駆け下りる、双子の姿がみえるようなテーマソング。ボーカル入りの音源含めて購入したいです・・・わたしのこころにとってもキュンときました!

 

・傾斜、のぼる、すべる、演じる

挑戦!って感じ!傾斜のある舞台の体力消耗半端なさそ〜〜〜!!!

よじ登って平衡感覚、四次元も五次元も飛び越えていく感じがnのフィールドって感じだった!数学者・松村武さんはラプラスの魔

 

CAST

 

シュラ

声がすきだった。利発さのある、けれどシュラ特有の小難しさも素敵に表現されていた。自分が助かるって知った時の笑いが印象的、あのシュラの息を呑むような、わたしが選ばれたいというのぞみ、皮膚から伝わってきた。

 

マリア

さすがしなやか!ぐるんぐるんとシュラに巻きつくマリア、あの動きがすき。いざ喋り始めるとまろやかな声。透明。無邪気、笑い、その中にシュラを混ぜるのがうまかった。

 

先生

初生もっくん(さん)ではなかろ〜か。ぶ、ぶる〜〜〜む!!!

えっ双子に比べて背が高い。謎視点でキュン。えっもっと大正みたいなお衣装着て。すごい今回のお衣装よかった。えっわたしとお見合いして!

コホン。冗談はさておき、やはりラプラスJr.として素敵役回りかつ無敵立ち回りでした。序盤・中盤・終盤とテンションを落とすことなく、ず〜〜〜〜〜〜ッと出ずっぱりだったもん!演者の方々みいんな出ずっぱりだったけど、役柄的なテンションを一定に保っているの超絶大変だったはず!お疲れ様でした。やっぱり太田基裕さんすきだな〜。雰囲気と、フワッとしてるのに重い感じもこなせるポテンシャル。太田さん自身のもって生まれたものなのかな?実は公式LINEアカウント登録してる。あっこの話既出でしたね*3。ど〜もすいません。てゆ〜か太田さんの話するたびにピングドラムに触れてるな。もうアレかな。太田さんがファンタジーなのかな(???)。舞台「ピングドラム」・高倉晶馬役よろしくお願いしますね。よく考えたら太田基裕さんの作画、星野リリィ先生っぽいもん(わたしがすき、というだけの話ですね)。お顔も演技もすきです!ラブ!

 

マーメイド

すき!よい声〜〜〜!喋るたびにオーラが「ボワッ!」て周りに爆発する感じ?また会えたらいいな・・・会えそう・・・心にとめおきます。

 

転球氏(9歳児)はムリがあるやろ。声がすき。ここまででお分かりかと思いますがわたしはだいたい声で決める。スパイスとしても、お話の装置としてもたいへん重要なポジションの方だった。ラブ。

 

数学者・ドクター

MのVのP。ミスター・ラプラス。キング。ジョーカーだけどキング。あなたの織りなす「ベンゼンの神話」たち。謎、秘密、欲望、誘惑、後悔、五つの「はて」、とそして双子の「らせん」。そこには孤独があり、笑いがあり、謎があり、秘密が・・・老いと鋭さのスイッチの切り替え。そこが真骨頂、最高アンド無敵立ち回り・・・、ヨシ、松村さんの舞台、観に行こう・・・。nのフィールドの混沌をありがとうございました。

 

ATOGAKI

ウン年前に読んだ「半神」の記憶は薄れていましたので、双子のどちらが生き残るかという要素しか覚えておらず、いざ銀河劇場で学校のチャイムが鳴りますと、すでにわたしのなかに「へんな予感」が舞い込んできました(へんな予感で合ってる?わすれた・・・ちゃんと戯曲読みます・・・)。

そのあと知ったのですがこの戯曲は「半神」をもとに萩尾望都先生、野田秀樹氏両名の共同で製作された戯曲とのことで!なんてコミカルに、されど美しく演出されたことでしょう!と感じました。

 

www.shogakukan.co.jp

www.shogakukan.co.jp

 

で、しょうがないから「半神」と「霧笛」をKindleで復習した。Kindleは最高。かさばらない。

そして、そのふたつに共通していたのは「愛するものを憎むこと」「愛しているからこそ、壊すこと」「ずっと・忘れない/待っている」「ずっと・続く・孤独」の要素。

シャムの双生児、恐竜とモチーフに違いはあれど、そこには人間の想像し得る「孤独」がきちんと描かれていた。また戯曲の中で、「割り切れぬこと」、つまり双子は1/2の医学、つまりは「科学」によって救われる、救わねばならぬと言われていた。でも、そうじゃなかった!双子の、双子が出した解は、お互いのひとつしかないこころを、互いに問いながら分け合うもの。その愛や渇望、その反対の憎しみを、1/2の解法は掬い上げることが果たしてできるのか?当初、らせんという言葉はわたしに遺伝子のらせんを連想させた。しかし、この作品におけるらせんはもっと、根源的な「にんげん」の「底」に降りて行くためのみちしるべなのかもしれない。

 

そう、世界のはて、人間の底。「孤独」はぼくたちのいちばんの根源なのだ。

 

夏休みは時間があると思うので戯曲の方もマジで履修しようと思います。ユケユケ大学図書館

 

BIBLIOGRAPHY

entertainmentstation.jp

 

enterstage.jp

sumabo.jp

entertainmentstation.jp

*1:

wwws.warnerbros.co.jp

杉咲花ちゃんのために観ようと思ったんですけど待て待てそうだったそういえば我らが吉沢亮as石田雨竜大人しく観ます・・・BLEACHはBible

*2:

stamp-llc.com

*3:

qvq.hateblo.jp